俗に言うぎっくり腰について 2018/02/10
急性腰痛は、主に、筋膜性腰痛と、椎間板ヘルニアによる物があります。
また、その複合している場合も多いのです。
筋膜性腰痛は、簡単に言えば腰の筋肉の肉離れのような状態です。
2椎間板ヘルニアについて
椎間板ヘルニアとは、腰椎の間にある、椎間板という今川焼き状の軟骨が
脊椎のクッションとして働いていますが、それが何かの原因でつぶれて
中に有る髄核といい、今川焼きではあんこの様な物(実際はジェリー状)
の物が飛び出し周囲を圧迫して痛みが発生するものです。
特に脊髄神経に近いので、それが神経に触るとちょっとした動作や衝撃で、鋭い痛みがビッと走る場合が多いのです。
状態がひどい場合圧迫された脊髄の神経に痛みやしびれが走り、太ももや
足のすね、臀部(お尻)爪先まで症状が出る場合もあります。
慢性化するとそれが長期間残る場合もあります。
3主な原因について
ぎっくり腰を起こす人は、慢性的に腰が悪い人以外に、慢性的に疲れがたまって
いる場合や、重い物を持ったとき、腰を捻ったとき等、ちょっとしたきっかけで
なってしまいます。太りすぎや運動不足もギックリ腰に成りやすい体質を作ります。
4発症するとどうなるか
瞬間に痛みが走ってそのまま動けなくなる場合や、原因になる状況が起きてから
しばらくして痛みが発生する場合もあります。
ひどい場合は痛みでうごけなくなりその場で、救急車を待つ様な場合もあります。
5鍼灸治療はどう効くか
針灸治療の後、治療効果は大抵急性のぎっくり腰では、治療効果すぐが現れ、有る程度
楽になり痛みが軽減されます。
★さてこれからが重要なことです
6治療後の状態について
治療後、痛みが軽減されたのは直った訳ではありません。鍼の効果で痛みが軽減され
血行が促進され、筋肉がゆるみ動きやすくなった状態です。
治療後、十分な休息を取ることによって、本人の自然治癒力により、痛めた箇所が
治って行くのです。
ぎっくり腰を起こすような人は肉体的疲労が
かなりたまっている場合がおおいのです。治療により疲れが一気にでて、ぐったりしたり眠くなる場合もあります。
筋制防衛と言って、ぎっくり腰を起こすとその痛い部分をガードするために
その周囲の筋肉が硬直し、コルセットかギブスのような働きをします。
これは人間の体にそなわった自然の防御反応の一つです。
。
しかし治療後は、鍼の効果によって、腰の筋肉がゆるんでいます。
つまり、治療後は痛みは軽減されているが、障害箇所は軽減された痛みと裏腹に
まだ残っています。
そして今まで腰をガードしていた筋肉が緩んでおり、非常にぎっくり腰を再発する
危険性が高くなっています。
場合によっては、クシャミ一発、ちょっとつまづいたり、横の物を取ろうと
思って体を捻ったりする事だけで、本当にささいなことで再発してしまう場合もあります。
これは肉体的疲労が顕著な場合が特に危険です、あと風邪気味の場合もです。
★治療後注意すること
もし治療後再発した場合最初に治療を受ける前の倍またはそれ以上腰が痛くなり、
悪化してしまいます。
1重要なことはまず安静にすることです
故に仕事にいったり、遊びに行くのは非常に危険です。
日常動作でも、下にあるものを取るときは、膝をまげて ゆっくり取る
顔を洗ったりする場合も中腰の姿勢はしないで膝を曲げ足を開いて姿勢を低くします。
動作は自分が90歳の老人に成ったつもりでゆっくり動いてください。
お風呂は普通のあまり熱くないお風呂に入ってください。
長時間風呂や熱い風呂もよくありません。
温泉、健康ランド、サウナなどはダメです。
2飲酒は絶対禁止です。ほぼ確実に状態が悪化します、
3姿勢について
あまり低くないソファーにゆっくり背もたれに寄りかかるか
寝る場合は、背中が真っ直ぐにならないよう、布団や毛布を折って下に敷き
リクライニングベッドに寝ているような背中が少し斜めになるようにして、
後、膝の下に枕を入れて寝ると楽です。
長時間椅子に座ってパソコンや事務をするのもも良くありません
4コルセットの着用について
再発防止には、市販のコルセット(腰痛防止ベルト)等、固い芯が入ったがっちりした物を腰に巻くとかなり有効です。
コルセットは、腹が凹むほどきつめにつけます。寝るときや、動かないときなどは
ゆるめていて平気です。コルセットの装着場所は、腰のウェストではなく骨盤を
絞めないと効きません。
コルセットは大手スーパーの健康器具コーナーや、大きなスポーツ用品店などの
サポーターが置いてある場所や、薬局などにもあります。腰痛ベルト等という
名前で販売していることもあります。
5風邪を引いている場合
風邪を引いていて体力が弱っているとき、鍼治療をすると
風邪の熱が一気に上がるばあいがあります。